2014年10月8日水曜日

「労り」

抑うつ状態の人に、どうやって関わるのか

抑うつ状態の患者さんと関わる時、「『労る』にはどうすれば良いか?」という視点から考えるようにしている。
世間でよく知られている「『頑張って』と励まさない」という視点。これでは、「実は複雑な抑うつ」への対応は難しい。


An old silk-worker (now unable to work) living on earnings of a roomer, March 1937 / The U.S. National Archives


「労る」って、何ですか?

もちろん、「労る」というのも難しい。
昔、「労る」とツイートしたら、「「労る」って、何て読むんですか?」という質問があったくらい難しい。
冗談はさておき、読める人でも「労る」という言葉について、きちんと辞書をひいてみることをお勧めする。なかなか面白い。


「労る」ために必要なもの

「労る」ためには、その人となりを理解していないと難しい。
ということは、ずっと生活を共にしてきた家族が、一番「労り」やすかったりする。
でも、近すぎて見えていなかったり、「労る」という視点が無かったりで、実際に実行するのは難しい。
だから、患者さんや家族と関わりながら、「何を労るのか」というテーマで診ていくことになる。

Care in the home / British Red Cross.


「励まさない」ことの功罪

もしかしたら、「心の風邪」よりも、「頑張れと励まさない」というフレーズのほうが、話をややこしくしちゃったんじゃないだろうかと思えてきた。
「わかりやすいフレーズ」は大切で便利だけれど、便利なものにはリスクが伴うんだなぁと、再認識。