2013年3月1日金曜日

何でも自由に話せる相手


頭の中で色々な考えが渦巻いている状態は、自分では気が付きにくいけれど、精神的にはかなりストレスフル。だから、これを回避するスキルを身につけて、損はない。
ちなみに、統合失調症の患者さんの状態が悪い時は、「頭が回っていない」のではなくて、「過剰な空回り状態の頭」になっている時が多い。だから、薬による強制的なブレーキが必要。


「頭の中で考えが渦巻いている状態」の対応としては、「考えていることを一旦外に吐き出す」ことが一つの手段。とにかく外に出すことで、頭の負担を軽くする。
じゃぁ、どうやって外に出すのかというと、「話すこと」「書く(描く)こと」になる。
ちょっと、話がそれるけれど、「話してすっきりする」ということは、「頭の中のものを外に吐き出す」という排泄行為だからかもしれない。


考えていることを頭の外に出すために、「話す」にはどうするか?
それには、とにかく自由に、思いのままに話すしかない。上手い話し方を身につけるのも大切だけれど、それは後からついてくるはず。

「話す」時には、話し相手の存在が必要になる。
じゃあ、誰に向かって話せばいいのか? これが、結構難しい。



chatting / zoetnet



話し相手によっては、せっかく話をしても、反論されたり、きちんと聞いてもらえなかったりする。そうなると、場合によっては、話さなかったほうが良かったという結果になりかねない。
それは、仕事をしている人が、グチを言う場を、家ではなく、飲み屋みたいなところに求めること考えればわかる。
家族にグチを言っても、きちんと聞いてもらえることは少なく、ましてや反論される事が多い。それでは、がちストレス発散にならない。一方で、飲み屋の人は、客商売だと割りきってくれるから、とにかく話を聞いてくれることが多い。聞くことも、商品とかサービスの一つだし。


どんな話し方でも、どんな内容であっても、無批判に聞いてくれる存在は、効率よく「頭の中のものを話させて」くれる
ただ、そういう”聞き方をしてくれる人間”というのは、なかなか存在しない。
精神科医の診察でも、カウンセリングでは、一旦はそういう効き方をすることが基本にはなっている。でも、診察時間とか、治療契約とか、なんらかの形で制限は存在する。この制限は、案外、一般の人が期待するよりも厳しいんじゃないかと思う。

人間を話し相手にすると、限界が生じるのは必然になる。となると、「人間じゃない存在」が話し相手になってくれたら……
そう考えると、動物(ペット)あたりは、一つの正解
動物は、人語を話さないから、絶対に具体的な反論はしてこない。きちんと耳を傾けているかどうかわからないけれど、側にさえいてくれたら、なんらかのリアクションをみることができる。それを自分に都合よく解釈するのも自由だ……
アニマルセラピーの効果の秘密は、こういうところにもあるんじゃないかと思っている。実際どうなのか、やったこと無いからわからないけれど。
もちろん、それ以外の要素もある。例えば、動物のいる場所まで移動するとか、なでたりした時の肌触りの良さとか。



Behavioral health dog / Army Medicine



ただ、動物を相手にするのも万能ではない。人間とは違ったハードルが、それなりに存在する。
それならば、いっその事、「生物」以外を話し相手にしてもいいと思う。
例えば、「ぬいぐるみ」なんてのも、選択肢の一つだ。動物に比べると、具体的なリアクションが返ってこないのが欠点といえば欠点か。
大人になっても「ぬいぐるみ」に話しかけたりする行為っていうのは、わりと賛成
むしろ、上達すれば、自分の問題をうまく解決できる方法を身につけることができるんじゃないかと思う。




朝、ビーグル犬のぬいぐるみと戯れるとらちゃん(2012/2/7) / yto



要は、頭の中のものを、一旦は無批判な形で吐き出す場所があると、精神的に楽になりやすい。そのために、自分にあったやり方や型を見つけるのは大切じゃないかと。