2013年1月22日火曜日

一歩踏み込んだ質問


症状を自分の言葉で説明できる、統合失調症の患者さん。
そういった患者さんが、自分の感覚を言葉にしている時には、注意深く聞いて、その話を広げてみてもいいのでは。
その言葉の一つ一つは、病気を理解をするためのキーワードになっていく。キーワードのストックが増えれば増えるほど、自分なりの疾患の理解が頭の中にできてくるはず。

臨床の場面では、治療の選択など、色々と決断を迫られる時がある。その時に、自分なりの理解は大きな武器になる。


それでは、どんなことを意識して診察をすればよいのか。

まず、患者さんに対して、「幻聴がありますか?」とか、「誰かに、嫌がらせを受けているように思うことがありますか?」ということを、”きちんと”聞いていく事は大切。
”きちんと聞く”という事が大切で、それは操作的診断基準につなげるために必要な手続き。それは、治療の中で共通の認識を作るための大切な道具だから、これも疎かにはできない。

そして、余裕があれば、「聞こえてきた時、どんな気分になりました?」とか、「そう思って、苦しくなった時に、どうしています?」とか、困った状況で相手がどんな状況であったか確かめるような、一歩突っ込んだ質問をしてみて欲しい。



Me_listening_on_query / shirishag75



それから、こういった聞き方は、患者さんの内面に踏み込んでいく質問になってしまう。
その時、「これを聞いても大丈夫だろうか?」とか、「嫌がれないだろうか?」とか、色々な不安やリスクを感じてしまうかもしれない。
でも、そういったことを感じてしまうのは、当たり前。臨床の場面では、その中で治療のために必要な行動をとるために決断をするという「覚悟」が必要になる。この「覚悟」を育てていくのも、臨床の力を伸ばしていくには、必要じゃないかなぁ。






(追伸)
この文章は、Twitterのつぶやきを書きなおしたものになる。
具体的な質問のやりかたのことに触れたつぶやきでは、医学生のアカウントが反応していった。

でも、注意して欲しいのは、医学生や看護実習生などが、実習をする時には、このブログの内容のことは意識しないほうがいい。
実習では、スタンダードな対応をしていくので十分である。(スタンダードな対応は、指導者に確認するように)

psykomaのTwitterアカウントでは、医学生、看護実習生のアカウントはフォロー返ししていない。
それは、意識してやっていることなので