2012年10月17日水曜日

「否定すること」からは逃れられない





病理医のヤンデル先生のつぶやきをみて、こんな風につぶやいて答えてみた。


相手の行動を変えるということは、多少なりとも、その人の価値観を否定することになってしまう

ということは、その「否定をする」行為が相手に受け入れられやすくするように、いろいろとアプローチを考えないと、上手くいかないんだよね




実際問題、精神科での治療を考えていく上でも、これは大切




Panton Discussion 3,RG / okfn




例えば、統合失調症の患者さんの治療で考えてみる。

患者さんは病気であるという感覚に乏しい (これを病識欠如って言う)。
そういった患者さんは、病的な世界の中で長い時間をかけて、患者さんなりの価値観を創りあげている。
その価値観というのは、こちら側から見ると、一見理解し難くて、どうしようもなく、間違ったもののように思える

でも、治療する時には、この価値観の違いを扱っていくことになる。

「妄想に対しては、肯定もせず、否定もせず」という鉄則がある。
でも、どうしても患者さんの行動を変えざるを得ないから、そこには”否定する”という色合いが生まれてくる


このあたりを、どうしていくか。


こういった価値観の否定の扱い方が、精神科医療のど真ん中の場面では、色々と試される

そして、それが精神科医療の醍醐味の一つじゃないかと思っている。





こういったところも、わかってほしいなぁと思うわけだ。