2012年9月12日水曜日

躁状態について、あれこれ


躁状態の場合でも、よくよく話に付き合ってみると、その裏側になんとも言えない抑うつ的な要素が見えてくることって多い。

躁状態は抑うつ状態に裏打ちされたものって考えてもいいのか、むしろ単純に「躁鬱混合状態」と考えたほうがいいのか。
自分的には、前者のスタンスで解釈することが多いんだけれど。



Ensnared In Light And Shadow / bogenfreund


こういうことを考えながら診察しているかもしれなけれど、躁状態の患者さんの診察は、面白くて好き。
気分の振れ幅の大きさに影響されて、人となりのようなものが増幅して見えてきて、患者さんのことがより理解できるように思えるから、なんだけど。
もちろん、増幅されたものだから、脳内できちんと修正しないといけないけど。


あと、躁状態のことで、気になることが一つ。

躁状態の患者さんの話は、突拍子もなかったり、過剰だったりする表現になり易い。
それを聞いていたスタッフが、「妄想状態」と解釈したりする場合がある。逆に、言葉をありのままに受け止めすぎて、妙な反応を示すことも。

言葉の表面上の表現だけで、精神症状を評価するのは難しい




精神状態を評価していくと、「全地は一の言語一の音のみなりき」の状態であれば、どんなに楽なことか。ついつい、そんなことを考えてしまう
やれやれ。




Toren van Babel_2 / Martijn Streefkerk