2012年8月20日月曜日

精神疾患の患者さんも、身体の病気になるんだけどね


精神病院に入院している患者さんも、入院中に身体疾患が問題になってくることもある。

まぁ、精神疾患の患者さんも人間だから、身体疾患にかかるのも当然の話。
ただ、そこからの話がややこしくなる場合も、少なくない。


例えば、自分のいるような弱小(?)民間精神病院であれば、常勤の内科医すらいない。当然、身体疾患の治療に対する薬も、豊富に採用していない。

その状況で、患者さんの家族から「万が一、身体的なことで大変なことがあったら、どうしてくれるんですか? ちゃんと、治療してくれるんですか?」という要望されることもある。
さて、その時に、治療のレベルやクオリティをどこまで整備することができるか……



念のため入院することにした / omoon




精神科の治療と、身体疾患の治療を同時並行していくのなら、精神科がある総合病院という場も考えられる。されど、現実問題として、総合病院も一筋縄に話は進まない。

総合病院の精神科で、精神科病床を確保しているところは少なくなっているはず。
そうなると、入院する場所は、身体疾患の担当科の病床にならざるをえない。
結果、入院の可否を決めるのは、身体科の医師やスタッフの判断になってしまうところが多いんじゃないだろうか。

でも、現実は厳しい。

精神疾患、しかも精神病院に入院中の患者さんというだけで、有形無形のハードルは、格段に上がってしまう。


例えば、以前にある医師がツイッターで、次のような発言をしているのを見かけたことがある。
「精神科病院に入院中に○○(疾患名)になった人が、地域連携室経由で転院して、ある医師が診ている。本人は大暴れ、家族の対応も大変らしい。私が引かなくてよかったとしか言いようがない。連携室は、そんな入院をうけるな」
(原文の表現を改変していますが、大体こんな内容)

この発言をした医師って、正直なんだろうなと、私は思う。

自分も総合病院での精神科勤務歴がある。こういった内容の身体科の医師の発言は、間接的にも、直接的にも、色々と聞いてきた。
これは、紛れもなく、よくある現実でしかない




Hospital / morrissey



一昔前、「癌難民」という言葉が広まった。
これと同じような意味で、「精神疾患患者の身体的治療難民」という問題は、大きくなるばかりなんだろうなと予想できる。

この流れは、大きく変わることはないんだろうな。

患者さん、家族、関わる医療関係者、それぞれが、この現実をどのように受け入れていくかを考えていく。
それが、自分にできることの一つなんだろうね。