2012年6月5日火曜日

「現実的」か、「突き抜ける」か


病気や治療について、患者さんや家族の人へ説明する時の話。
これには、二つの種類があるんじゃなかろうか。



説明中 / chiaki0808


一つは、現実的な話
病気のことについて、教科書通りの内容の説明。治療についてのエビデンスについての話。
こういうのは、すごく現実的だ。

もう一つは、ちょっと突拍子のない突き抜けた話
後で思い出してみると、嘘ではないけれど、正しくもないような話。「なんじゃ、そりゃ!」って、突っ込まれそうな屁理屈に近い喩え話とか。

突き抜けた話は、事前の準備していないことも多い。
切羽詰まった状態から、「苦し紛れに」放った一言が、少なくない。
場合によったら、相手から「あの時、○○と言ってくれたことを覚えています」と言われても、当の本人が覚えていなくて、心の中で焦ってたりして。


現実的な話は、誰からも後ろ指を指されないんだけれど、相手には思った以上に伝わっていないことが多い

突き抜けた話は、時として大きな力を持っている。時には、患者さんの治療態度を変えたり、家族の気持ちの拠り所になっていたり。



Warriors! / Yv.



突き抜けた話の力の源は、「気持ち」だと思ってる。「ここで、精神論なのか?」と、突っ込まれそうだけどw
もちろん、突き抜けた話だけでは、患者さん達との話は成立しない。
現実的な面白くない行為や言動が積み重ねられた土台がないと、「気持ち」は十分な力を発揮できない。
土台の積み重ね方とか、「気持ちの載せ方」とか、これには、いろんな要素がある。だから、バランス感覚も大切。
意識的にバランスが取れるようになるのは、難しい。意識的に出来るのは、一握りの名人だけかもしれない。


基本は、妙な色気を出そうとせずに、手堅いアプローチを積み重ねることなんだろうね。きっと