2012年5月23日水曜日

問診票は患者さんを表すのか?


いわゆる初診の患者さんには、診察の前に問診票というものを書いてもらう。

自分のいる病院なんて、電子カルテ化なんてのは、まだまだ先の話。というわけで、当然患者さん自身に問診票に記入してもらう。


この問診票の用紙は、バカにできない

この用紙は、患者さんについての情報の山なのだから。


問診票の用紙に目を通すのは、診察をする前になる。当然、この段階では、患者さんの顔も見ていない。
でも、色々なことが見えてきそうな気がする



Recette1 - Le questionnaire / LaTransfo



例えば、
そこまで書かなくてもと思うくらい、几帳面に、全部の項目が埋められていたり。(場合によっては、「わかりません」と正直に書かれていることも) まぁ、こういうのは、少数派かな。

その一方で、主訴の部分に「眠れないのできました」と乱暴な文字で書いてあるだけで、他のところには、何も書いてなかったり。場合によっては、「なるべく、薬は飲みたくありません」とまで、書かれてある……

丁寧に書かれている字もあれば、乱暴に書きなぐられた字もあったり。

小学生のレベルでしか漢字が使われてなくて、どんな人かなぁと不安を抱えて、患者さんを呼んでみる。すると、見た感じは、実にしっかりしてそうな人で、問診票との大きなギャップに、すごく違和感を感じたり。



繰り返すけれど、問診票を見ているだけで、患者さんのことについて、色々なことが見えてきそうな気がするんだよね。
こういうことを考えてから、診察を始めると面白い

何よりも、診察に対する考え方の視野が広がりやすくなるはず
ちょっとした事だけど、問診票に対して、こんなことも意識してみても、いいんじゃないかしらん。




間違えたらいけないのは、問診票を見て考えたことは、あくまでも参考意見というラベルを付けて、頭の中に置いておくこと
自分の先入観に、診察の流れを従わせていくのは、ダメなんだよ。念のため。



それにしても、カルテとか、診療の電子化が進むと、こういった問診票も無くなっていくんだろうな。
残念だ。

患者さんから得られる生のデーターが少なくなっていくなんて、かなりもったいないことだけど。